私と双極性障害
双極性障害と診断されたのは2010年の初頭だったと思います。
前年からフルタイムで正社員として働き始めていたのですが
- ひどいめまい
- 食欲不振
- 不眠
- 肩こり、
- 生理不順
さまざまな体調不良にみまわれるようになったのです。
鬱と診断され、退職
内科、婦人科、耳鼻科、あちこち病院に行きましたが、これといった原因が見つかりません。
脳腫瘍でもあるのかとMRIを取りに行った病院が、脳神経外科・精神科だったのですが、そこでうつ病と診断されました。
半年の休職を言い渡され、入社1年未満だったので、規定で退職することになりました。
上司のススメでセカンドオピニオンをとった
その時の上司が、「あなたの普段の様子からして、うつ病とは思えないので、セカンドオピニオンをとったほうがいい」と力説するもので、別の精神科クリニックに行ってみました。
この時、上司に素直に従って本当によかったです。
ただの鬱ではなく、双極性障害でした
鬱の薬を飲んだら3倍速で動けるようになりました
最初の病院で処方された薬を飲んでいたら、ちょうど2件目の病院にいく3日まえくらいから、それまでの3倍速で動けるようになりました。
ノロノロと半日かかって干していた洗濯物が、5分で干し終わるようになりました。
鬱が治ったんだと思いました。
それは躁転という現象でした
そのことを新しい病院の先生に告げたところ、ニヤリとして、「それは鬱が治ったのではなく、躁転というものです。あなたは双極性障害の可能性が非常に高いです」と宣言されました。
うつ病と躁うつ病は全く違うもの
(先生の説明を聞いたり、いろいろ調べた結果、自分でも双極性障害だということは受け入れたのですが、これから、長い紆余曲折を経ることになります。)
飲む薬も全く違います
鬱病と躁うつ病は飲む薬が全く違います。双極性障害ではメインに気分安定薬というものが処方されます。
正しい診断を受けないと、必要な薬にいつまでもたどり着けなかったり、見当違いの薬を長年飲むことになってしまいます。
もし、なかなか鬱が治らないと思っていて、双極性障害だと診断が変わったら、良くなる可能性があるかも知れませんね。
双極性障害はみつかりにくい
私の場合は、単極の鬱(いわゆる普通の鬱)の治療を始めてから、双極性障害と診断が変わるまで1ヶ月もかかりませんでした。
あとになって、それは非常に幸運な事だったとわかりました。
同病者の集まりなどで話を聞くと、鬱から双極性障害まで診断が変わるのに10年以上も苦しんだ方も少なくないのです。
双極性障害はみつかりにくいといえます。
鬱の状態の時は、普通のうつ状態と見分けがつきませんし、鬱を脱すると、私もそうでしたが、鬱が治ったんだと思ってしまいます。
双極性障害と診断されたら
双極性障害と診断されると、戸惑うことも多いと思いますが、一患者である私の体験が少しでもお役に立てばいいと、ブログに発信しようと思います。